SHOGO TAKASUGI

プロダクトデザインをします。

すべての商品は、なぜそれが必要なのか、なぜそうなのか、それがどうあるべきかという概念を明確にしなければ、方向性が定まらず、結果として誰の目にもとまらないものになってしまいます。私は「誰のためのデザインなのか」を第一に考え、その人が抱える問題をプロダクトデザイン(商品のデザイン)で解決することを得意としています。

私は修士研究で1型糖尿病患者が使うインスリン治療用機器を収納するためのケースを開発し、それを商品化するため大学院修了とともに独立しました。1型糖尿病は食事によって上昇する血糖値を、自分でインスリンの注射を射って下げなければならない病気で、現在ではまだ完治することができません。そのため1型糖尿病患者はいつも注射器や血糖測定器を持ち歩かなければならないのですが、それらを収納する従来のケースでは見た目が悪く黒いナイロン製で、いかにも医療機器が入っているというようなもので、それを持つことが治療への気持ちを後ろ向きにさせる要因の一つになっていました。私はその問題を解決するため、どこに出しても恥ずかしくない、逆に見せたくなるようなデザイン、そして治療をより快適に行える機能的なデザインを目指し、今までのものとは見た目も機能も一新した、革製で質の高いケースを開発しました。このケースは多くのユーザーに気に入っていただけ、日々の治療が楽しくなったり、自分が病気であることへの負い目が和らいだという声も頂けただけました。

私にとってデザインは、人の気持ちを前向きにし、社会をより良い方向へ推し進めるための、強い力と可能性を持っていると思っています。そして数多くのデザイン手法の中でも、人が使うことで問題を解決する商品のデザイン、プロダクトデザインを軸にして、皆様のお役に立てるよう日々デザインを続けています。

氏名
高杉 昭吾
職業
プロダクトデザイナー
所属
高杉昭吾デザイン事務所
事業領域
グラフィックデザイン 3DCG パッケージ プロダクトデザイン
URL
https://takasugishogo.com